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2019年7月8日のエンジニアジャーナル記事に掲載されました。

ティンダル国立研究所で開発された新しい放射線検出技術が、アイルランドのコークを拠点とするバラディスに独占ライセンスされました。

ガンマ線、陽子線、X線などの電離放射線

写真は、ティンダルCEOウィリアム・スキャロン教授とバラディスCEOブラッド・リグリーが、ディダル国立研究所で開発された新しい放射線検出技術が、コークを拠点とするバラディスに独占ライセンス供与されたことを発表した際にティンダルで撮られたものです。

すでに国際宇宙ステーションの宇宙飛行士によって使用されており、
宇宙飛行士だけでなく、世界中の数多くの大手民間企業や公的機関でも使用されている ティンダルの放射線センシング電界効果トランジスタ(RADFET)は、ガンマ線、陽子線、X線などの電離放射線の吸収線量を正確に測定します。

この非常に革新的なRADFETの技術は、放射線治療や腫瘍学から産業用、軍事用まで幅広く応用されており、すでに人や機器の放射線モニタリング用ソリューションとして大いに注目されています。バラディスは、このソリューションの商業化と世界規模への拡大を意欲的に計画しています。

ティンダルのウィリアム・スキャンロン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べました。 「ティンダルの画期的な技術革新は、世界的に応用され、大きなインパクトを与え続けています。」

「RADFETの技術は、ティンダルの30年にわたる研究の上に構築されたもので、すでに多くの顧客がこの革新的な放射線検出技術を採用し、市場で大きな成功を収めています。」

「バラディスへの独占ライセンス供与を通じて、バラディスとRADFETの技術が世界的な影響力と応用力を持つことを確信しています。」

この技術は、ニコラ・ヴァソヴィッチ、アレクサンダル・ヤクシッチ、ラッセル・デュエインを含む多くのティンダルの研究者によって開発されたもので、非常に革新的であり、市場でも実証済みです。

この技術に対する需要は高く、現在バラディスは、RADFETセンサーをさまざまな分野で世界的に販売する計画です。例えば、RADFETを線量測定装置(放射線測定装置)に組み込めば、放射線治療で腫瘍が吸収した放射線の量を測定することができ、 また産業用電力、宇宙、地球コアにおいても重要な役割を果たせます。

「吸収線量を正確に測定する技術は、日々放射線源に囲まれている世界では不可欠です。」

「私たちの技術は、宇宙開発、物理学研究機関、ヘルスケア分野での継続的な顧客販売を通じて検証されてきました」とバラディスのブラッド・リグリー最高経営責任者(CEO)は述べました。

「RADFETは市場で最も精度の高いデバイスの1つであり、センサーの超小型化、機能性、IoTデバイスや他のシステムとの統合能力など、独自の利点を顧客に提供します。」

RADFET技術に大きな可能性

「ウェアラブル市場が成長するにつれて、RADFETの技術には大きなチャンスがあると考えており、バラディスはすでに米国とアジアの技術市場の重要なプレーヤーと話し合いを進めています。」

ティンダル国立研究所でのRADFET開発には、エンタープライズ・アイルランド、欧州宇宙機関(ESA)、コーク大学技術移転研究室の支援を受けています。また、バラディスはアイルランド銀行との提携によるティンダール国立研究所のディープダイブ起業家プログラムからも支援を受けています。

ディープ・ダイブ起業家プログラムを通じて起業家は、資金、ティンダールの最先端施設、スピンアウトの中核となる知的財産の開発に携わる研究者の専門知識を利用することができます。

UCCの技術移転担当ディレクターであるリッチ・フェリー氏は次のように述べています。「バラディスへの技術スピンアウトは、ティンドールのRADFET技術の商業化にとって非常に重要であり、ティンドールとUCCが商業化の課題に取り組んでいることを強調するものです。ブラッドとチームがこのエキサイティングなビジネスを世界的に推進しつつ、成功を収めることを祈っています。」

 

 

 

 

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